ゲキハロ 寝る子は℃-ute

とにかく℃-uteさんたちが素敵すぎた。もうよくわかんないけど反則クラス。彼女たちは℃-uteであることが幸せそうで、そう思えることがとてつもない幸福感。もしかしたら娘。は失ってしまったかもしれない何か。
ヲタと℃-uteの蜜月が、今。


火曜に行ってきました。2階左端からの鑑賞。実はちゃんと℃-uteのメンバー個々を見たのってライブ以来まだ2回目。まずはひとりひとりに思ったことをつらつらと。

・舞美はほんとうに舞うように美しくって、きりっとしていて白いワンピースも浴衣も神々しいまででした。二役の演じわけはできてましたが、ちょっと出番が少なくなっちゃうことが手伝って個々のキャラは平板になっちゃってたかな。特にライカはうーん評価しにくい。ライブ部分のダンスはいつもどおり全力力なわけですw
なかさきちゃんの空気感はすごい。できる子だよ、やっぱり。一人のナレーションのとこはホント感動した。やりすぎないでしんしんと伝わる、深さのある演技だったように思いました。よく考えてみたら話をまわしているという意味では主人公じゃないか。
・栞菜。私は栞菜が大好きです。いい声してるし、いい感じに力み無く声がまっすぐ飛んでました。演技も素直で感じがいい。
・愛理の持ってる「間」って誰にもまねできない。ライブではぐーーっと目が惹きつけられるし、舞台では笑わせてくれる。長台詞の滑舌の悪さはもうちょっとだったけど、本当に魅力的なお嬢さんです。
・梅さん。ポジション的に少し損してる感じがしちゃったかな。もう少しらしいところが見たかった。
・岡井ちゃん。「夏休みの子供」というものをあんなにまぶしく表現できるアイドルっているか?辻的ななにか。占い風のとこはおいしい。あとライブ部分のダンスがすごいよかった。
・まいまい。おねえちゃんよりある意味大人な(それはいつも)こましゃっくれた女の子。でもなんか愛されてる感じがびしばし伝わってきます。おじさんを振り回すのもしかり。さりげない表情がいちいち魅せる。

・残りのおじさんたちの演技も終始楽しいものでした。あの長さんが泣くとこ以外は・・・


もうメンバーの魅力・がんばり、それだけでお腹いっぱいでとっても幸せだったけど、それ以外のとこはちょっといただけなかったかな。
私は舞台芸術の類がけっこう好きで、クラシック、ミュージカル、宝塚、歌舞伎やなんかいろいろ見に行ってはいるけれど、演劇というのはほとんどはじめてでした。だから比較ができなくて少し歯がゆいけど、思ったこと。
いいところはみんな役者さんの良さで、道具立てや筋書きとかがそれをよく引き出して、それ以上のなにかを見せてくれたという気がしなかった。どこからの要請でそうなったか分からないけど、ヲタが感情移入するためのあざとい仕掛けみたいなものを随所に感じてしまった。
結局は「アイドルに恋する大の大人」を戯画化するような、それに迎合するような、不均衡な一方通行を双方向にする夢を見せるような「少女と昔は少年だったおじさんとの交流」という図式に対する違和感がぬぐえなかったということなのかもしれない。細かいところは挙げたらきりが無いからやんないけど。そんなことないのかな?
歌も℃-uteのオリジナル曲ライブみたいなのは無くて良いんじゃないのかなあ。最初にかかったテーマ曲の印象がとっても薄くってもったいない感じがしたし。演劇としてちゃんと見れたうえでならいいんだけど。ただ桜チラリはいつみても重力が0.6Gくらいに感じられる愛理のテンポのダンスで本当に気持ちが良い。


うまく表現できてないですね。
でも二日たった今、残っているのは℃-uteのメンバーのさわやかな未来を感じる印象で、見に行ってよかったなって思っています。きらきらしていてさらさらした光みたいなごくごく飲めるなにかをぱーっと発していて本当に癒される℃-uteに幸あれ!


追記
とりあえず自分の感想をまとめた後、はてなをうろうろしていろんな人の感想を読んでいたら思いなおしたことがいくつか。
・主役であるところの℃-uteのメンバーにできるかぎり均等に出番があるように本を書き、役をふるという意味では上手にこなしていたという評価には納得。(それを私が求めているかはまったく別にして。)
・ヲタとアイドルの関係の戯画化という点で、見ている人間を喜ばせるという以上の意図がある可能性。(それを気持ちよく感じるかはまったく別にして。)