1stコンサートツアー2007初夏〜グレイト亜弥&美貴〜
コンサートツアーとはよく言ったものでほんとにツアーなんですよね。アーティストとスタッフと観客が一緒に全国をまわるひとつの旅なんだと思いました。初めて必死にwついて行った39日間が終わりました。
ツアーファイナルが終わってすぐ、長くて短い夢を見ていたような気持ちになりました。旅の終わりのさみしさとからっぽな感じが一気にきて切なくなりました。なぜか「夏草や兵どもが夢の跡」といってぽろぽろ涙をこぼした芭蕉の気持ちがちょっとわかるような気がしたり。
毎ツアーこんな一回性を生きて死んでいくのがアイドルなら、それがヲタなら、その出会いと別れのサイクルに中毒してしまう気持ちもわかるなあ。それにたとえまたGAMがツアーをしても同じ気持ちにはならないし、それが今以上にすばらしいとしても、今は今が一番すごいのだ。でもこんな風に感じる今があるってことは、逆に自分の中で気持ちの水位が下がってしまった時はヲタをやめることしかできないのかもしれない。

話は少し変わりますが、このZepp Sendaiでの公演がこれまでのたぶん全ての舞台芸術で初めて最前列での参戦でした。一番強く感じたのは「この人たちは生きてる人間なんだ」ってこと。当たり前のことなんだけどこれまではあんまり実感が無くて、遠くから見る憧れのおもちゃみたいにうっすら感じていたのかもしれない。それでこちらから相手を見るばっかりじゃなくて、相手もこちらを見ているという感触は怖くて仕方が無かった。こわれものの生き物でこっちの都合で遊んでしまっていいものじゃないというか、ハーーーーーンとかおいそれと言えねー!と。そう思ったら遊んでられない怖い気持ちになった。生身の彼女たちは情報量が多すぎてうまく捉え切れない。でも彼女たちは生きているから貴い。ただの一人の欠点もある人間がたくさんの人の希望になるということが尊い。そう思ったら目が離せなくて(そうじゃなくてもぜんぜん離せなかったけど)ただ見つめるしかなくて、変に声を出したり、手を振るのも怖かった。最後のほうは泣きそうな気持ちになってしまった。ただツアーが終わってしまうのがさみしくて切なくて、美貴ちゃんをしばらく見ることができなくなるだろうことが悲しくて胸がいっぱいになった。素敵なライブだったとか評価をくだせる距離じゃないところにいてもっとずっと近い。いやパフォーマンスは良かったと思うんだけど、全然他人事のようには捉えられない感じ。自分も参加した旅の終わり。
でもこのツアーで初めてGAMを見たかもしれない。自分の中のあやみきフィルターがはずれて初めて亜弥ちゃんと美貴ちゃんじゃなくGAMやるじゃんと思えたのか。一人ずつを目の前で見る時より、ふたりをGAMを見るときのほうが圧倒的だった。ふたりに手なんか振られた日にはよくわかんなくなっちゃってただまぶしかった。
経験としてはうーんあんまりあると感覚がおかしくなりそうだし怖いからほんとにたまにでいいと思った。1年に一回くらいある奇跡ってとこに落とし込みたい。これからも私は2階の住人でいると思います。


19分の10公演39日間

  1. 5/26夜 座間 2階2D列13番ファミリー 連番:ぴっかむさん
  2. 5/27夜 座間 1階V列33番 連番:chidori・やま・るな
  3. 6/9昼 中野 2階10列35番 連番:えりぼうさん
  4. 6/9夜 中野 1階31列26番 連番:ARさん
  5. 6/10昼 中野 2階5列34番ファミリー 連番:リアル姉
  6. 6/10夜 中野 1階14列8番 連番:コトキさん
  7. 6/16昼 中野 1階18列24番 連番:やま
  8. 6/16夜 中野 1階18列9番 単番
  9. 6/24夜 愛知 1階X列11番 単番
  10. 7/3夜 仙台 整理番号212番 連番:りったん

始まる前からいろいろあったし、自分は就活やらで不安だったけど、残念界隈でつるみまくってTDL行ったりとか貴重な青春の瞬間だったな!亜弥ちゃんの誕生日を祝ったり、自分も誕生日を迎えたりもしたし、充実した日々でした。
途中、お会いした皆さん、つるんだみんな、そしてGAMにThanks!




という風に仙台東口のベローチェでまったりお茶を飲みながらひとりこれまでを振り返ったりしていたら、すっかり出発時間を勘違いしていた高速バスは仙台の夜に向けて出発してしまいましたとさ。一人小雨のちらつく夜の街で「マジ?これなんてヲタ芸?」と私が顔面蒼白になるのはまた別のお話。最後にきっちり落ちまでついた素晴らしいツアーでした。これにて一巻の終わり〜